幽霊戦隊ゴーストファイブ
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|DATE: 11/03/2012 23:15:02▲

幽霊船の船長的な。
(海賊船の船長=女性という方程式はどこからですか史実ですか俺得)
[ 重吉 ]
木の葉の里は猫で大騒ぎ?
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|DATE: 12/27/2012 15:37:56▲
- [ 本文 ]
-
「マンチカン部門の優勝は日向ネジさんのヒナニャンです!」
司会者がカテゴリー別の優勝猫の名前を挙げている。
ここは木の葉のキャットコンクールの会場。
優秀なブリーダーが手塩にかけて育てた自慢の猫が集まっている。
デビューしたばかりのヒナニャンがマンチカン部門で初優勝という快挙に、ブリーダーネジは喜びを隠せない。
「さすがは俺のヒナニャンだ!お前ならやってくれると信じてたよ!」
ネジはヒナニャンを抱きあげて頬ずりをした。
「おう!ネジ!初優勝おめでとう!」
「ああ!シカマル!おまえのテマリもソマリ部門優勝だって?3年連続なんて凄いじゃないか!」
「まあな…でも最優秀賞がなかなか取れなくてな…今年はヒナニャンが出てきたからまた駄目かもな…」
「そうなのか?俺は初めて優勝したからよく分からないが…ヒナニャン優勝候補なのか?」
「ああ…さっき審査員が話してるのチラっと聞いちまったけど…ヒナニャンは審査中も大人しくて…それでいて気品があるだろう?かなりポイント高いらしい…」
「そうか…ありがとう…でも審査は水ものだから分からないぜ!」
「ああ!俺も負けてられないぜ!めんどくさいけど今からもう一度グルーミングしてくるぜ!」
「おう!じゃあな!」
(そうか…ヒナニャンはコンクール向けの猫だったのか…)
今年産まれたマンチカンの中でも、ヒナニャンはとても気が弱く、母親のオッパイにありつけずにピーピー鳴いていることが多かった。
他の兄弟に踏みつけられても咬まれても、まるで抵抗しない大人しい猫で、これでは元気に育たないだろうと思い、手元に置いて可愛がっていたのだ。
まさか、コンクールに出られるほど美しく育つとは想像もできなかったが、ネジの愛情を一心に受けたヒナニャンはそれはそれは可愛らしいマンチカンに育っていた。
「それでは!これより最優秀キャットの審査を開始いたします!種類別部門で優勝した猫のブリーダーは該当の猫を連れて壇上に上がってください!」
司会者の声にそこかしこから美しい猫を連れたブリーダーたちが壇上に上がっていった。
そしてテーブルの上に一列に猫を並べた。
そこへ審査員が上がってきて、猫たちを仰向けにしたり、目や鼻の具合を見たり次から次へと審査していった。
『あたしはラグドールのあんこよ!毎年あたしが優勝してんだからアンタたちは引っ込んでなさい!』
審査の最中に何やら猫同士のおしゃべりが始まったようです。
『何言ってんのよ!猫の中ではメインクーンが最優秀に相応しいのよ!このあたし!綱手がね!』
『あーヤダヤダ!オバサン同志のいがみ合いは!』
『うるさい!輸入猫のテマリは黙ってな!』
『何だか怖いわね~!ロシアンブルーのいの!』
『ホントよね~日本猫のサクラ!』
『そこ!自分らだけ良い子ちゃんズラしないでくれる?』
『すいません…ターキッシュアンゴラの紅さん』
『ところで新参者がいるようね』
『あ…あの…ヒナニャンです…お初にお目にかかります…よろしくお願いします…」
『はんっ!かわい子ぶって猫を被りやがって!』
『私達…猫なんですけど…』
シャム猫のテンテンのツッコミが炸裂する中、審査が終了し、審査員が壇上から降りて行った。
「それでは!最優秀キャットを発表いたします!今年の木の葉の最優秀キャットは………マンチカンのヒナニャンです!」
ファンファーレが鳴り響き、紙吹雪が飛ぶ中をブリーダーのネジは壇上に上がり、審査委員長からトロフィーを受け取った。
『なんですってー!』
先程まで黙っていてお喋りにも興じなかったスフィンクスのオロチマちゃんがいきなり暴れ出し、会場のテーブルを倒したり審査員を引っ掻いたりし始めた。
そして、飛び乗られて引っ掻かれた審査委員長に
「オロチマちゃんは失格にします!」
と言われ、ブリーダーのカブトはションボリしながら帰って行った。
「あー!ビックリした!」
ネジはいち早くヒナニャンを抱き上げて会場から飛び出していたので、何の被害にも遭わなかった。
「コンクールがこんなに危ないものなら…もう出場するのはやめて…ヒナニャンと毎日家でゴロゴロしてよおっと!」
『私も他の猫に会うのは嫌です…ネジ様とおウチでゴロゴロしたいです!』
ネジには猫語は分からないけど、喉を鳴らして擦り寄ってくるヒナニャンを大事そうに抱えて帰って行った。
終わり
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